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手筒花火の製造過程と放揚まで



 東三河の伝統の花火、手筒花火。その最大の特徴は、放揚する(花火を揚げる)本人が煙火業者の指導・講習のもと、臨時工員として自ら手筒花火を製作することです。下記に紹介する一連の作業をすべて行います。
 特に火薬の仕込み・詰め込み作業は、命に関わる危険なものです。火薬を扱う作業自体も危険ですが、この作業を間違えると大量の火薬を使用していますので、火をつけたときに何が起こるか判りません。製造から放揚まですべて自分で行う技術はこの地域に代々伝承されてきたものです。
 また、伝承されてきたものは技術だけではありません。この地域に生きてきた『男』の度胸、危険を恐れず、より素晴らしい手筒花火を揚げようとする『男』の美学も受け継がれています。放揚の際、火がついている自分で作った『火薬がいっぱい詰まった手筒』を抱きかかえているわけですから、その度胸は並大抵のものではありません。手筒花火は、勇気の証でもあるわけです。自分の手筒花火は他の誰にも負けない素晴らしいものだというプライドが、今日まで手筒花火を伝えてきた原動力であろうと考えます。

 映像で見る「手筒花火の製造過程と放揚まで」  (外部サイトへ移動します)

準備 〜手筒花火の制作〜
1. 竹取り

孟宗竹の3年以上のものを使います。最近は立派な竹を手入することが難しく関係者の悩みのタネとなっています。
2. 油抜き
竹自体の強度を高めるために行います。油が抜け固く締まります。湯で煮る方法と火で炙る方法があります。
3. 縄巻き

地域により違いがありますが、竹の横割れ防止のために(1)南京袋、(2)細縄、(3)太縄の順に竹に巻き付けます。
4. 火薬のすり合わせ

黒色火薬と鉄粉を焼酎で掛け合わせます。
5. 火薬の詰め込み

小、中、大と火薬を順番に詰めていきます。最後にハネ粉を入れて新聞紙を詰めます。
6. 口切り

噴出口を作ります。
手筒花火の断面図


火薬は石のように固く詰めないと竹がはじけてしまいます。鉄粉の割合は気温や温度に合わせて調整します。






※画像をクリックすると拡大画像が開きます。

奉納 〜手筒花火の放揚〜
7. 点火

経験豊富な年配者がこの作業にあたります。
8. 筒起こし

点火者の指示により、少しずつ手筒を起こしていきます。
9. 放揚

最後のハネに備えて手筒の下に足がこないように腰を落として構えます。放出時間は約30秒。
10. ハネ

最後のハネ粉という火薬に火が付き詰めた新聞紙とともに爆音を上げ大きく爆ぜます。